Serious Bunburying

隕石で手をあたためていましたがこぼれてしまうこれはなんなの

淡い

 

「手料理、ひさびさに食べた」

 

と恋人がお弁当を食べながらふとこぼしたのを思い出した。

 

今日の夜7時ごろ、食べたくもない夕食をみんなに合わせてコンビニで買おうと、うろうろしていたらミックスサンドを発見した。ミックスサンド。たまごのサンドとツナサンド、ハムレタスチーズのサンドの三つ入りで200円と少し。他のサンドイッチよりもお得感があるので、私と恋人は好んで買う。

 

前に買ったのは、東川口の駅だった。

 

行為をしたあとだったのでひどく空腹で、(私たちは大抵5時間くらいかけるのでクタクタになる)私の電車が来るまでの時間に何か買おうとニューデイズに入った。

 

恋人がそのときに、これいつも買っちゃうんだよなー、と言いながらミックスサンドを手にして、私もそうしよう、と思って2人で買った。

 

ニューデイズを出ると電車の出発時間まであと3分で、時間がないな、と思い「じゃあ、また」と恋人にいうと、

 

「え、一緒に食べようと思ったのに…まぁ、しょうがないね!またね!楽しかった!」

 

と言いながら彼は踵を返して去って行った。

 

そのときは、あ、悪いことしちゃったかな、くらいだったけど、今ならわかる。

 

1人で食べるミックスサンド、もしくはコンビニの料理ほど不味いものはこの世にないと思う。

 

一食にしてはあまりにも柔らかすぎて、食べた気はしない。ツナも味が濃ゆすぎるし、たまごは保存料の味がする。不自然な黄色。レタスもペラペラの一枚。

今日これを東海道線グリーン車で食べながら、少し泣きそうになってしまった。

彼はあのあと一人でどんな感情でこれを食べたのだろう。あの人のことだから今の私ほど味わってはいないだろう。そうであってほしい。これはゆっくり食べるほど虚しくなる。丸呑みするくらいがちょうどいい。

 

もう、一人の時はコンビニでご飯なんて買いたくないと思ったし、恋人にはちゃんとした手料理を毎晩食べて欲しい。食べ物が不味いと、それを摂取した身から心へ悪いものが流れてくる気がする。

 

昨日から帰省しているけど、恋人は母の手料理をちゃんと食べているだろうか。愛情のこもった料理を、彼が食べていますように。