地球観察記

惑星Eという惑星には 桃色の大地が広がり すさまじい風が吹いている。オフホワイトの猫がたくさん眠ってて 地表から見上げると ジェット機が飛んでゆく。それは音のないめずらしい惑星。そんなところからはるばるやってきて今は日本のヒヨシという場所に女子大生として通っています。

バイトのはなし

バイトの話。

 

大学生という生き物はたいていお金がないもので、それは私も例に漏れない。私の通っている大学はそれなりにお金持ちが多いので本当にお金に困っている人はいないが、私は結構がけっぷち。一応下にトランポリンは準備されているけどそのトランポリン、もしかしたら故障してるかもよ?みたいな。落ちて怪我してもお前が落ちそうになるまで無計画だったのが悪い。みたいな。

 

そんなわけで私はバイトを3つしている。と言うとたいていみんなびっくりするけれど。別にやりたくてやってるから良い。

 

1つめは家庭教師

といっても中2のいとこの勉強を教えてあげるだけだ。私は普通の人よりちょっぴり頭の回転が速くて、根がまじめだから中学のときは勉強に苦労したことがなかった。地球人の平均より、勤勉なのかもしれない。だけどいとこ(女)はものすごく理解するのが遅い。もう答え出てるのになぁ・・・って思うことが多い。中学生ってそういう時期か。答えの導き方の基本、考え方の基本を学ぶ時期。「こんなのもわからないの?」とは絶対言わないように気をつける。弟なら言っちゃうんだろうけど。

 

そんなわけで時給はそれなりに高い。

彼女の学校生活とか家族の相談にも乗ったりするから普通の家庭教師よりは楽かもしれないけど。中学生ならではの窮屈な状況を見てると息が詰まる。厳しい上下関係、親からの「まだまだ子供だと見られてる」感、認めたいけど認められない自分の幼さに対するもやもや、どうしようもない周りのとげとげしさ。みんな自分のことに必死で君の事なんて正直どうでも良いよ。早く、校則とか部活とか暗い廊下とかから抜け出したいよ、って。

青春ドラマに出てくるのが中学じゃなくて高校なのも良くわかる。

 

 

2つめはホテル

ホテルのときもあればレストランのときもある。派遣会社のおっちゃんはすごく優しくて高校のときの校長みたいな、フリットウィック先生みたいな、ジャムおじさんみたいな感じ。

仕事自体は肉体労働。惑星Eよりも地球は重力が強くて私はあんまり動くのが好きじゃないから立ち仕事メインのこの仕事は結構あってると思う。雰囲気は最高。なんてたってオシャレなみなとみらいの景色を見ながら働けるんだもの。ワイングラスだっていくらでも拭ける。お水だってすぐにお足しします。

なにより給料も良いしまかないだっておいしい。キッチンの人は早口で何言ってるかわからないけど今日もその手からは繊細なお料理ができるのね。おいしかった、ご馳走様です!

帰り道にはみなとみらいから横浜まで歩いちゃう。とくに帰りながらのビールは最高でストロングゼロでよろよろしながらいろんな人に電話かけるのが楽しい。ふわふわふわふわ。足の疲れなんて感じないの。このままどこまでも歩いていけそうなの!へへへへへ。それに、なんかエモいと思うこの状況。

 

地球人の大多数にはエモいの使い方間違ってるよっていわれるけど友達のせいなのよ。これ。私、あの子はほんとに宇宙人なんじゃないかって思う、だって彼女ほんとにポップで、もうポッピングなシャワーなんだもん。わかる?

 

 

 

3つめはスーパー

朝の5時台に起きて着替えてノーメイクで坂をダッシュで駆け下りたらスーパー。ちびっこいコンビニみたいなスーパーに着く。そこが仕事場。

なんでそんなに朝早く仕事するの?ってよくビックリされる。いろいろ理由はあるけれど、最近は途中から入ってくる主婦のバイトさんの明るさがすき。

私は6:45~9:00までの勤務で彼女たちは9:00~12:00の勤務なんだけど、私がそろそろ9時だな~って思うころになるとおばさん4人組が「おはようございます~!!!」って自動ドアから入ってくる。「あらぁ水守さんお疲れ様ぁ~、あらっ名札はどうしたの??」「えぇっと、なくしたっきりでてこないんですよね」「えー!!!先週もなかったじゃない!」「んー、探したんですけどどこにもなくて。困りますよねぇ」「もう!どうしてそんなに冷静なのよ!」・・・・・こんな感じ。勤務中だけど口は回ります。そのうちほんとにとまらなくなっちゃうんじゃないか・・・ってひそかに心配してる。着替えのロッカーも店内と天井が仕切られてないせいでおばちゃんたちの話し声、というか笑い声が80%なんだけど、思いっきり聞こえてくる。今日もにぎやかだ・・・・って思ってるといつの間にか9時になってて「ほらほら水守さん!時間よ!もう帰っちゃいなさい!」ってせかされてスーパーを追い出される。これは割といつものこと。

 

なんでこれがいいのかというと、~8:30まで私は結構ねむたいのだけどもう仕事終わるよ~あぁ~疲れた~~~これから大学かよ~~~ではなくて、おばちゃんのあのパワフルさのおかげで「あ~~朝はこれからだ~~」って思えるから。あの声でスイッチがONになる。バイトしてきた感がリセットされる。だから好き。ついでに言うと早朝だから自給も少しだけ高い。良いことずくめ。いえい。

 

バイトが時間の無駄とか言って一切せずに大学生活すごそうとしてる人もいて、それも別に良いとは思う。けど、バイトだって楽しいし親に変に負担かけずにすむのは良いことだよね。それに。いろんなタイプの地球人を観察できるのは楽しい。だから今日も私は働きにいくのだ。

 

クズ男①

「男って残酷・・・・」

 

クズの本懐にでてくる麦の言葉。

「かわいいな・・・」「今の、すごいフラットな感情だったな」「男って残酷」

 

男子って「かわいい」と恋愛感情が結びつかないの!?って個人的に衝撃を受けた。

女子が言葉には出さないけど感じる「かっこいい」には「この人と付き合ってもいいかも」っていう感情が少しはある、っていうか恋愛感情に少なからず影響すると思う。

けど、男子は「かわいい」がどっちかというと性欲に結びついてるような気がする。

 

最近ものすごいクズ男1人にあった。

慶應の法学部の男。ものすごくスタイルもよくて顔も整っているそいつは赤レンガの3Fでお酒を飲んでるうちに酔っ払ったのかお互い暴露エピソードをしようって言いだした。

恋愛系の話に移って私が「人を落とすのが好きなんだよね」と言うと突然「わかる!!!俺も!!!」とものすごい食いつきっぷりを見せてきた。

「女の子ってさ、基本告白されるの待つじゃん?だけど、ちょっと優しくして視線を合わせてたらさ、」

「あ、こいつ落ちたな、っていう瞬間があるんだよね!」(ここは私も同意)

「でさ、告白してきてくれて、それをすっごい優しく振るの」

「でも、振ってもまだ未練がある感じ、すっごいイイ」

 

「俺はまったく興味ないけどね」

 

 

 

 

 

ぞわぁってした。

けどまだ止まらない。

 

 

「あっちからわざわざ告白してくれるところまでがすっごい楽しい」

「彼女いたとしても、女の子見つけて落としていくのは俺にとっては当たり前に日々こなしてくただの作業みたいなもん」

「だから罪悪感もないし、でもあの快感は忘れられなくてやめようとも思えない」

 

 

 

 

ほ、ほぇ~~~~

いや、落とすのが快感ってのもわかる。けどこいつ、怖いのはそれを日常的にやってて罪悪感もないってところ。しかもその女の子には興味なんてないのに落としてるっていう。

クソビッチやん!!!!!男バージョンだけど!!!!能動的ビッチ!!!!!

 

私は少なくとも「あ、この人良いな・・・」って思った人にしかしないぞ!!落ちた瞬間冷めてこっぴどく振るけど!!!!(クズ)

 

男子とこういう話をしたことがなかったからものすごく新鮮だったけど、もうこいつとはあんまり深く関わりたくないなって思ってしまった。残念。私には黒すぎた。

 

そんなわけでクズ男①の話でした。

 

そう、①ということは②がいるんです。

それはまた後日。